ヘアケア&スタイリングについて
髪への負担を最小限にするケア。
毎日の積みかさねで、髪、ふんわりすこやかに。
一年365日。毎日くりかえす基本のケアこそ、実はちょっと見直すだけで成果があがるもの。
そこで、今日から簡単にはじめられる“ふんわり髪”のためのちょっとしたコツをご紹介します。

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頭皮の血行を促す働きもあるブラッシング。まずは、抜け毛、切れ毛を予防するためにも、毛先のもつれをほぐしておきます。その後、頭皮を押すイメージで、頭全体にゆっくりとブラシを通していきます。髪への摩擦がどうしても気になる方は、ブラシの毛先で頭皮全体を軽く叩いても同様のマッサージ効果をもたらします。なお、豚毛100%のブラシは静電気予防にもなるのでおすすめです。
ふんわり髪のための、プラスケアシャンプー後や寝る前に簡単なツボ押しを。
血行を良くすることで、髪の毛の生える土台である頭皮を強化。
指の腹で3秒×3回、ゆっくりと息を吐きながら押しましょう。
![]() 頭頂部:両耳と眉間の延長線が、ちょうど交差するところ。左右の中指をかさねてゆっくり押す。指圧した状態で頭を後ろに倒すとより効果的です。 |
![]() 耳の上、髪の生え際付近:「百会」を中指で押した状態をキープしたまま、親指で「角孫」を押すとスムーズに場所がさがせます。 |

毎日のドライヤーも、かけ方次第で自然なボリュームをそなえた“ふんわり髪”に。
なお、ドライヤーをかける時間はできるだけ短く、髪への負担を最小限におさえることが大切です。
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まずはタオルドライ。
頭皮、髪全体の水分を軽く拭きとったら、さらに毛先からやさしく挟むようにして水気を充分に拭きます。
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ドライヤーは頭皮から15cm離し、風をまんべんなくあてる。
キューティクルは70℃を超えると傷むので、頭皮から15㎝以上離す、1ヶ所に長くあてないなど熱風がこもらないように心がけましょう。
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髪の根元に風をあてて、立ち上げるように乾かす。
手ぐしで、根元に適度にスペースをつくり、ドライヤーをふりながら風を下からあてます。根元から乾かすことで、ふんわりと仕上げるとともに時間短縮効果にも。
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仕上げは髪表面に、冷風をあててふんわり仕上げをキープ。
ある程度乾いたら、ドライヤーを上からあて手ぐしで髪をブロー。さらに冷風をあてるとキューティクルが整うので、まとまりやすい&自然なツヤのある“ふんわり髪”に。
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監修:片桐愛未(ビューティーディレクター)
東京・新宿にてメイクアップサロン「Studio hLams」主宰。雑誌、広告、映像、講師など幅広く活動中。
食事・運動・睡眠について
食事のバランスを整え、美髪を育てるおすすめ食材&レシピ。
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髪の毛は主にたんぱく質からできているので、健康な髪をつくるためにはメチオニン・シスチンというアミノ酸を含む食材から、良質のたんぱく質を摂りましょう。
さらに毛をつくるお手伝いをするのが、ビタミンやミネラル。これらは、野菜や海藻から、効率的に摂ることができます。
無理なダイエットなどで栄養が不足すると、抜け毛の原因となることもあるので、偏りのない食生活を心がけましょう。
髪に大切な栄養素を多く含む食品
たんぱく質 (メチオニン・シスチン) |
大豆、凍り豆腐、海苔、サンマ、マグロ(赤身)、鶏肉、レバー、卵、牛肉、チーズ、脱脂粉乳 |
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ビタミンA | レバー、鰻、人参、春菊、ホウレン草、ニラ、牛乳 |
ビタミンB2 | レバー、鰻、ズワイガニ、納豆、大豆、卵、イワシ、ブリ、サバ、牛乳 |
ビタミンB6 | レバー、イワシ、牛肉、イカ、玄米、大豆、セロリ、卵、タコ、鱈 |
ビタミンC | パセリ、レモン、ピーマン、イチゴ、ブロッコリー、パパイヤ、小松菜 |
ビタミンE | アーモンド、カボチャ、鰻、サフラワー油、小麦胚芽 |
ミネラル | 牡蠣、牛肉、レバー、ワカメ、コンブ、ひじき、海苔、大豆 |
レシピ紹介
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レバー豆みそ 生野菜添え
たんぱく質14.5g(1人分換算)
材料(4人分)鶏レバー
鶏レバー | 120g | 大豆(水煮) | 150g |
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長ねぎ(みじん切り) | 5cm | ごま油 | 大さじ1 |
セロリ | 1本 | 大根 | 200g |
サラダ菜 | 4〜6枚 |
A | みそ | 大さじ2・1/2 | 酒 | 大さじ2 |
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みりん | 大さじ3 | しょうが汁 | 小さじ1 |
作り方
- レバーは10分ほど水に浸して、血抜きをし、1.5~2cm角に切ります。(A)の材料を合わせておきます。
- 鍋にごま油を熱し(1)のレバーを炒め、表面の色が変わったら、大豆、長ねぎのみじん切り、(A)を加え、汁気がなくなるまで炒り煮します。
- セロリ、大根は、(2)のレバー豆みそをのせて食べられるくらいの平らな棒状に切ります。
- (2)のレバー豆みそとセロリ、大根、サラダ菜を盛り付けます。レバー豆みそを野菜にのせたり、包んだりしていただきます。
日ごろからの適度な運動で、血行を高めることもハリコシ髪の秘訣。
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頭皮の血行が滞ると、髪をつくるのに必要な栄養や酸素が毛母細胞に届きにくくなってしまいます。
そこで、血行を促進するためには適度な運動がおすすめ。身体が温まって全身の血流が良くなることで、頭皮の血行不良を防ぎます。ストレッチやウォーキングなど、手軽で身体への負担も少ない運動を週に数回行う習慣を。時間のない方はエレベーターではなく階段を使うなど日常生活の中でこまめに身体を動かしましょう。
規則正しい生活やストレス解消こそすこやかな美髪への近道。
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髪は毛母細胞の分裂によって成長しますが、活発になるのは夜の9時前後といわれています。夜遅くに食事をするとピークの時間に血液の多くが頭皮まで行きわたりません。また、夜ふかしをすると、毛母細胞の分裂は低下します。さらに不規則な生活によるストレスは自律神経のバランスをくずし、頭皮の血行不良を招きます。健康な髪をつくるためには、睡眠や食事の時間など、規則正しい生活を心がけましょう。