男性は30代に入ると、におい、顔の脂、薄毛など、さまざまなカラダの変化が現れてきます。20代の頃は自然体は格好いい、逆にケアするのは格好悪い、と思っていたのですが、30代になるとそうは言ってられなくなってきます。一方で男性が一番輝いていると見える年代について意識調査をすると、男性からも女性からも約33歳という結果が出ます。一番輝いて見えるのに、体のメカニズム的には自然体でいられなくなるのが30代というわけです。同窓会に行くと、同年代なのに非常に老けて見える人が多く、驚くことがあります。つまり30代というのは、成り行きに任せるとそのまま転がり落ちてしまい急激に老け込んでしまうが、ケアすればそれを食い止めることができる、「男の曲がり角」の年代なのだと思うのです。現在33歳の私としては、その曲がり角を曲がってしまいたくない。老け込まず、輝いて暮らしていきたい。つまり商品開発の原点は、自分の声であり、ターゲットも自分自身だったというわけです。
30代の曲がり角ケアとして、何から始めるかを考えた際思い浮かんだのが、弊社の技術を生かすことができる頭皮ケアからということでした。さらに30代男性にアンケート調査をすると、全体の約60%が将来に対する薄毛不安を持っている一方で、実際に育毛剤を使用しているのは全体の10%という結果が出ます。頭皮ケアには関心は強いが、“いわゆる育毛剤”というものには手を出したくないと若年層は思っているわけです。そこでその潜在需要を開拓しよう、そして頭皮ケアをキッカケに、曲がり角ケア全般にさらなる関心を持ってもらい、“new30s”へのファーストステップを踏み出してもらえればと考えました。
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手洗いでも頭皮についた皮脂は除去できるのですが、毛穴の汚れまでは落とすのが難しくなります。ウォッシングブラシは、歯と歯グキのすき間の歯周ポケットに入って汚れをかきだせるという、デンターシステマの超極細毛を活用しています。これを使うことで、頭皮の毛穴に入り込んで、皮脂汚れを除去することができるようになります。

デンターシステマを製造している工場からの提案だったのですが、プロット品を借りて持ち帰りました。そしてそれで実際に洗髪してみると、非常に気持ちがよい。そこでぜひ製品化してみたいと思って動き始めたというわけです。

いざ製品化となると問題になったのが、ブラシの配列をどうするかということでした。 ブラシの配列を決めるために、放射状にしてみたり、円にしてみたり、ぎっしり植えてみたりと、全部で20パターンくらいのモックを作ったでしょうか。様々なモックを実際に試してみた結果、シンプルな配列が一番髪の毛にも絡みづらく、ブラシの先がしっかりと頭皮に届き、毛穴の汚れを除去してくれるということも分かりました。
ウォッシングブラシがそもそもハブラシから生まれたものなので、それと一緒に使うシャンプーがハミガキみたいなものだったら、セットにした時面白いかな、簡便で使いやすいかなと思ったのが、ジェル状を思いついたきっかけでした。ただ見た目の問題だけではなく実際問題として、シャンプーをウォッシングブラシにつけた際、すぐに流れてしまうようなものでは使い物になりません。シャンプーにはブラシの毛先上に何秒間かステイできるだけの粘度が必要になります。しかも頭皮につけるとすぐに広がり、よく泡立つ必要もあります。これらはかなり難しい注文だったようで、今のジェル状になるまでにはかなり苦労だったと聞いています。
まず、従来の頭皮ケア商品にはないような若年に向けたもの、というコンセプトでデザインしてもらいました。多くのデザイン案から今のものに決まったのは、まず30代が手を出してもいいと思えるような落ち着き感や高級感があると思ったからです。あえて赤を選んだのは、ほとんどのパッケージカラーが青、黒、銀などの男性用のヘアケア製品の中で、異彩を放って欲しいという想いからです。全体として今までにないシンプルなデザインで、ユーザーが洗面台に置いても気にならない、むしろかっこいいものになっているのではないかと思います。

自分をセルフマネージメントでき、体のメカニズムの変化の成り行きに任せて転がり落ちず、輝いて生きているというのが、私のイメージする“new30s”です。『PRO TEC』を使うことで、例えばジムで走っている時に感じる恍惚感のような、自分で自分をしっかりとマネージメントできているといった一種の自己陶酔感を提供していきたいと思っています。体の変化を感じ始める30代は、一方で男として一番輝いて見える時期でもあります。『PRO TEC』が30代という「曲がり角」で曲がらない男になるキッカケとなり、いつまでも輝き続けることをサポートできたらと思っています。そして今後も、男30代の「曲がり角」ケアに注目していきたいと考えています。